「犬服を手作りしたい」と思った時に、「家庭用ミシンでも作れるのか」「ロックミシンは必要なのか」というような疑問があるかと思います。
結論から言うと「家庭用ミシンしかなくても犬服は作れる」ですが、難点があるのも事実です…。
この記事では、家庭用ミシンとロックミシンのそれぞれの特性や仕上がりの違いについて詳しく解説していきます。
家庭用ミシンとロックミシンの違い
家庭用ミシンとは
家庭用ミシンとは、みなさんが想像するよくある一般的なミシンで、ホームセンターや家電量販店などでも販売されています。
「直線縫い」と「ジグザグ縫い」が基本で、そのほかにも刺繍やボタンホールが縫えるものなど、種類や価格で性能が大きく変わってきます。

家庭用ミシンは安いもので1万円前後から購入できます。
ロックミシンとは
ロックミシンとは、生地の端を「かがる」ことでほつれ止めをしながら縫うミシンで、ニット生地や伸縮性のある布を縫うのに特化しています。
家庭用ミシンとは違って直線縫いはできません。



ロックミシンは安いもので5万円前後です。
私はベビーロックのSakuraを愛用しています。(おすすめ )
家庭用ミシンとロックミシンで出来ること・出来ないこと
用途 | 家庭用ミシン | ロックミシン |
直線縫い | できる | できない |
ジグザグ縫い | できる | できない |
伸縮素材を縫う | 工夫が必要、機種による | できる |
端かがり | ジグザグ縫いや手縫いで対処 | できる |
ボタン付け | できる | できない |
飾り縫い | できる | 巻きロックかウェーブロック |
厚手生地を縫う | 工夫が必要、機種による | 機種によっては負ける |
家庭用ミシンだけでも上手に仕上げるコツ
家庭用ミシンのみで犬服を作る際には、以下のポイントを意識して作ってみてください。



ちょっとした工夫で縫いやすさや仕上がりが変わるので、ぜひ試してみてください
1. 生地選び|厚すぎず伸びすぎない生地を選ぶ
使用する生地は「厚すぎず、伸びすぎない生地」を選ぶと縫いやすいです。
家庭用ミシンは、貫通力が弱いので生地が分厚すぎると縫えずに針が折れてしまいます。
また、伸縮性が強すぎる生地は、縫い目が飛んだり波打ちやヨレ、伸縮性がなくなったりと本縫いミシンとは相性が悪いのです。



犬服は動きやすさが重要なので、ある程度の伸縮性はあった方が◎
2. 針と糸を生地に合わせて選ぶ
意外と忘れがち?なのが「針と糸を生地の性質に合わせて選ぶ」ことです。
生地の厚みによって針の太さや糸の太さを変えたり、伸縮性のある生地にはニット用の針やレジロン糸を使ったりと、生地に合わせて使い分けることで縫いやすさも仕上がりも良くなります。



極端すぎなければ、針#11とスパン糸でなんとかなります!
3. 生地を引っ張りすぎない、押さえ圧に注意
生地を引っ張りながら縫うと、波打ちやヨレの原因になってしますので、ミシンの送りに合わせて添える程度で縫いましょう。
また、生地に合わせて押さえ圧も調整することが大切です。



薄地やニット生地は押さえ圧は弱めがベストです。
4. ジグザグ縫いや伸縮縫いを活用
仕上がった時に伸びないと困る箇所(頭を通す首周りやアームホール)は、ジグザグ縫いや伸縮縫い(あれば)に変えると、生地が伸びても縫い目が切れにくいので、上手に活用すると綺麗に縫えます。



家庭用ミシンはどうしても伸縮に弱いので、ジャストサイズよりも少し大きめで作ると良いかもしれません。
まとめ|家庭用ミシンだけでも犬服は作れる
家庭用ミシンだけでも犬服は作れます。
いろいろと工夫しなければならないこともありますが、手作りならではの可愛さやデザインの自由さ、愛犬のサイズで作れるなどとメリットがたくさんあります。
型紙なども手軽に買えるので、興味のある方はぜひ一度挑戦してみてください



飼い主さんの手作り服は愛情がこもっててうれしいよね!