毛量が多い犬の犬服の選び方|ふわもこ犬の悩み

ポメラニアンやビション・フリーゼなどのもふもふの爆毛犬たちは、

  • 毛でパンパンになってしまう
  • 静電気が発生しやすい
  • 毛玉ができやすい

というようなお悩みがある飼い主さんも少なくないと思います。

毛量の多い子に服を着せると、かわいい見た目の裏で意外と快適じゃない問題が起きがちです。
そんなお悩みを減らすには、”爆毛犬特有の条件”を考慮しながら服を選ぶ必要があります。

この記事では、毛量が多い子の犬服の選び方について詳しく解説していきます。

はじめに|毛量が多い犬は「服の中に空気を着ている」

毛量が多い子は、服を着ていなくても「毛の層」でしっかり保温されています。
つまり、人間でいうとダウンを着てる状態のイメージです。

そのため、「ぴったりサイズだと毛が押しつぶされる」「高密度で熱がこもりやすい」「摩擦で毛玉ができやすくなる」というような問題が出てきます。

特に、冬用の厚手のアウターや裏起毛の服は毛の中に熱がこもりやすく、暑がってしまうこともあります。

もちろん、毛量が多くても寒がりな子もいるかもしれないので、愛犬の体質を考慮しながら選ぶ必要があります。

サイズ選びは「毛を含めたシルエット」で選ぶ

毛量が多い子は、見た目のボリュームと実際の体格がまったく違うことも。
水に濡れると見た目がまったくの別犬になってしまう子も多いはずです。

だからこそ、サイズ選びでは「毛を込みの状態」と「毛なしの状態」を分けて考えるのがコツです。

採寸はかる~く毛を押さえる程度で測る

採寸をする時は、無理に毛を潰さずに軽く抑える程度で測ることをおすすめします。
なぜなら、毛を押しつぶした状態のサイズで選んでしまうと、ピチピチになって圧迫感を与えてしまうからです。

伸縮性のある生地を選ぶ

毛を押さえつけないようにするには、「スムースニット」や「ストレッチ裏毛」などのストレッチ素材が適しています。
固い素材よりも柔らかく軽い素材がおすすめです。

袖口の大きさに注意

意外と見落としがちなのが「袖口の大きさ」です。
袖口が狭い服(スポーティー系ウェアに多い)だと足回りがピチピチで窮屈になってしまうため、毛量分の余裕があるものが理想です。

通気性と放湿性に優れ、静電気が起きにくい素材を選ぶ

通気性・放湿性の悪い服は、毛量が多い子にとってサウナスーツのようなものです。
冬でも運動した後や暖房の効いた室内では、毛の中に湿気がこもりやすいので放湿性がとても大切です。

おすすめ素材

  • コットン×ポリウレタン
    • 通気性と伸縮性のバランスが取れている
    • 帯電しにくい
  • テンセルやモーダル
    • 吸湿性に優れ、なめらかで摩擦が少ない
    • 帯電しにくい
  • メッシュ裏地
    • 軽量で通気性が良く蒸れにくい

避けた方がいい素材

  • ナイロン100%(特に防水系)
    • 通気性が悪く、熱がこもり静電気が発生しやすい
  • 起毛やフリース
    • 毛が絡みやすく、静電気が発生しやすい
服を着せる前にブラッシングを!

毛量が多い子は、服を着せる前のブラッシングがとても大切です。
スリッカーブラシで軽く毛をほどいてから着用することで、摩擦による毛玉の発生を少なくすることができます。

季節別|毛量が多い子のおすすめ素材

前述した通り、毛量が多い子は「柔らかい素材」×「通気性・吸湿性」が大切で、それを考慮して素材を選ぶと◎。

季節おすすめ素材ポイント
・スムースニット
・天竺ニット
・テンセル混
花粉や抜け毛対策に
・メッシュ
・UVカットや接触冷感
熱中症や紫外線対策に
・ミニ裏毛
・ポンチ
朝晩の冷え込み対策に
昼間は春仕様でも◎
・中厚スウェット厚手すぎない軽保温を意識

春~秋は防虫加工素材もおすすめです。

毛量が多い子こそロンパース?

実は、毛量が多い子ほどロンパースタイプの恩恵は大きいです。
なぜなら、動いていても服がずれにくく毛の流れをキープできるからです。

ただし、全身を覆う分、素材やサイズ感が重要になります。
下記のようなロンパースが理想です。

  • 4方向ストレッチ
  • 通気性が良く静電気が起きにくい天然素材
  • 首・袖・お腹周りがリブ仕様
  • 縫い目が少ないフラット仕様(特に裏側)
  • 毛量を考慮したサイズ感

毛量が多い子は、砂ほこりや小さい虫などを巻き込みがちですよね。
そんな時にもロンパースなら全身を守れるので機能性も高いのです。

まとめ

毛量が多い子の犬服選びは少し難しいですよね。
サイズは合ってるのにどこか違和感があったり、足先だけ毛がボンっとなってしまったり…。

そんな時は、下記のポイントを意識してみると選び方の視点が少し変わるかもしれません。

  • ぴったりサイズよりも毛の余裕があるサイズ
  • 厚みよりも素材感(通気性・吸湿性)を優先
  • 伸縮性のある素材で脱ぎ着しやすい形
  • 着用前のブラッシング

犬服を買う際はぜひ参考にしてみてください。

服の中に毛の逃げ場を確保してあげると快適さもアップしますよ

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