「うちの子は服を着せると固まっちゃう」「服を見ただけで逃げてしまう」など、服が苦手なわんちゃんもいますよね。
犬は本来服を着なければならない生き物ではないので、苦手な子がいるのも当然です。
しかし、犬服には体温調節や紫外線対策、ケガの防止など、きちんとした役割がある愛犬を守る大切なアイテムです。
愛犬が嫌がる理由を知り、服を着ることに対する違和感や恐怖心を和らげてあげながら、優しく慣らしていくことが理想です。
この記事では、犬が服を嫌がる理由と服に慣れるためのトレーニング方法をご紹介していきます。
・犬が服を嫌がる理由
・服を着るのが苦手な犬への慣らし方、トレーニング方法
・犬が服に慣れるためのコツ
・犬にとって着心地の良い服について
犬が服を嫌がる主な理由とは?
犬が服を嫌がるときは、以下のような原因が考えられます。
原因① サイズが合っていない、動きにくい
犬服を選ぶ際に一番重要なのが「サイズ選び」です。
サイズが合っていないと窮屈すぎたり、可動域が狭まって動きにくさがあったりと、犬にとって「不快な経験」として記憶に残ってしまいます。
「なんとなく合っていればいいかな」と安易に考えずに適切なサイズを選んであげることは、着心地の良さ・快適さに直結します。

原因② 初めての刺激に驚いている・怖がっている
犬にとって「身体に何かがまとわりつく感覚」はとても不自然なことなので、驚きや恐怖心を持つ子がいるのは当然です。
特に、怖がりや神経質な性格な子にとっては、大きなストレスにもなりかねません。
③ トラウマや嫌な経験がある
過去に「無理やり着せられた」「着脱の際に痛い思いをした」など、不快な記憶や経験がある場合には、服を見ただけで警戒するようになってしまいます。
犬の関節の可動域を気にせずに、無理に袖を通そうとするのは絶対にNGです。
人間でも変な方向に腕を引っ張られたら結構痛いですよね。
簡単3STEP!服を嫌がる犬への慣らし方・トレーニング方法とは?
- 愛犬が安心できるように飼い主さんの匂いをつける
(新品の服は犬にとって嗅いだことのない匂いがするので、おうちの匂いに上書きしましょう) - 愛犬の生活範囲に服を置いておく
- 愛犬が自分から服に近づけたらご褒美をあげる
(服に触ると良いことがあると印象づける)
- 服を背中にのせてご褒美をあげる
- 頭や腕を1本ずつ通してみて、出来たらご褒美をあげる(無理に通さない)
- 初回は「1分だけ」などと超短時間で脱がせて、出来たらご褒美をあげる
- 愛犬が一番夢中になれることをする直前に服を着せる
(お気に入りのおもちゃで遊ぶ、大好きな人と遊ぶ、お庭遊びなど) - 「服を着る=楽しいことが起きる」という記憶を作っていく
- 室内で軽く歩かせ、最終的にはお散歩へ
犬が服に慣れるための5つのコツ
コツ | 説明 |
---|---|
①とにかく短時間からスタート | 最初は数秒〜1分でもOK! 愛犬の様子を見ながら、徐々に時間を伸ばしていくと◎ |
②ご褒美を活用 | ちょっとした進歩でも、お気に入りのおやつをあげたり、たくさん撫でて褒めちぎる! |
③ 安心できる場所で | おうちの中でも愛犬が一番落ち着ける場所で練習すると◎ |
④ 着せ方はスムーズに | 初挑戦の場合には服の伸縮性や形も重要。 最初は「タンクトップ型×高伸縮」を選ぶと◎ |
⑤ 無理強いは絶対NG! | 嫌な記憶は逆効果なので、時間をかけて優しく。 |
犬にとって着心地の良い服とは?
どんなにトレーニングをしても、服そのものが不快だったら意味がないですよね。
犬にとって着心地の良い服とは「動きやすさ&違和感のなさ=サイズがきちんと合っている」ことです。
着心地の良い犬服のポイント
- 適切なサイズ感:特に胸囲がきついものはNG!愛犬の体型に合ったサイズを選びましょう。
- 高伸縮素材:歩いても走っても、おすわりしても動きを妨げない伸縮性が高いものがベスト!
- 肌に優しい素材:敏感肌やアレルギーのあるわんちゃんはマスト。
- 重みが少ない:肩や首になるべく負荷がかからない軽量のものがベスト。

愛犬がこんなふうになってたら見直した方がいいかも?
- その場で固まる、歩きたがらない:サイズが合っておらず動きにくさを感じている、まだ慣れていない
- 着脱の時に嫌がる、怒る:犬に負荷を与える着せ方・脱がせ方をしていて、痛みを感じている可能性あり
- 脇の下や首周りが赤くなっている:サイズが合っていなかったり、タグなどが皮膚に擦れている可能性あり
まとめ:「焦らないこと」×「着心地の良い服」が大切!
「うちの子、このままずっと服が苦手かも…」と感じていても、丁寧に時間をかけて向き合えば、ほとんどの子はきっと慣れてくれるはずです。
まずは、嫌がる原因と対処法を知ることと、無理せずその子のペースで一歩ずつ進んでいくことが大切です