犬服の「ラグラン袖」と「普通袖」はどっちがいい？特徴とメリデメを詳しく解説

みなさんは、犬服を選ぶ時に「袖の形」は気にしますか？
犬服の袖の形は、首リブ（襟ぐり）から袖が付いているラグラン袖と、肩の位置で切り替えのある最も一般的な普通袖（セットインスリーブ）があります。

これらの見た目の違いだけでなく、動きやすさの違いなども知っておくと失敗しにくくなります。
この記事では、ラグラン袖と普通袖のそれぞれの特徴やメリット・デメリット、どんな犬種・シーンに向いているかを詳しく解説します。

はじめに｜ラグラン袖と普通袖の見た目の違い

ラグラン袖と普通袖はパターンがまったく違うので、一目で違いがわかります。

ラグラン袖は首リブから袖が付きますが、普通袖は肩回り（アームホール）に袖が付きます。

ラグラン袖｜特徴とメリット・デメリット

ラグラン袖の特徴

ラグラン袖とは、首リブから袖が直接つながっている形で、肩の切り替えがなデザインです。

犬服では、肩の縫い目がないことから、前足の付け根まわりに余裕ができ、肩回りの可動域が広くなるのが大きな特徴です。
これは、人間にも言えることであり、人の服では野球のユニフォームなどのスポーツウェアにもよく使われている形です。

ラグラン袖のメリット

まずは、ラグラン袖のメリットを見ていきましょう。

動きやすい	肩の縫い目がないので、前足を大きく動かしても突っ張りにくい。 アクティブな子にぴったり◎
体型差に対応しやすい	ブルドッグや柴犬など胸板が厚い犬や肩幅が広い犬でも、生地が引っ張られにくい。
服がずれにくい	肩の部分が固定されないので、動いても自然にフィットしやすい。

ラグラン袖のデメリット

次に、ラグラン袖のデメリット（というよりは気を付けたいポイント）です。

首周りのサイズが重要	首リブから袖が付くため、首周りのサイズが重要。 胸周りが窮屈になったり、着脱しにくいことがある。
細身の犬種は注意	イタグレなどの首が長く細身の犬種では、規定サイズでは合わないことも。 細身犬種の専門店やオーダーメイドを利用すると◎
フォーマルには向かない	カジュアル・スポーティな印象が強いので、おしゃれ着やフォーマルなシーンでは△

普通袖｜特徴とメリット・デメリット

普通袖の特徴

普通袖は「セットインスリーブ」といって、わたしたち人間の服では最もベーシックな形で、肩の位置に縫い目があるのが特徴です。
犬服においても非常にポピュラーな形です。

普通袖のメリット

まずは、普通袖のメリットです。

シルエットが綺麗	身体のラインが綺麗に出やすい。
袖のデザインが豊富	フレアやフリル、ギャザーなど袖にデザインを施しやすい。
着脱がしやすい	袖を動かしやすいので着脱がしやすい。

普通袖のデメリット

次に普通袖のデメリットです。

肩の動きを制限しやすい	首リブから袖が付くため、首周りのサイズが重要。 胸周りが窮屈になったり、着脱しにくいことがある。
サイズの誤差が出やすい	肩の位置がずれてしまうと、服が脱げやすくなったり、見た目が悪くなりがち。

まとめ｜ラグラン袖と普通袖の違い

ラグラン袖と普通袖には、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
「どっちがいい？」と答えでは、快適さで比べるならラグラン袖、おしゃれさ（デザインの幅）で比べるなら普通袖となります。

ただ、犬は本来服を着ない生き物なので、やはり快適さを最優先とさせることが重要になってくるかと思います。
そういった観点から見ると、優秀なのはラグラン袖と言えるのではないでしょうか。

項目	ラグラン袖	普通袖
肩回りの快適さ
着脱のしやすさ
袖のデザインの幅
フィットしやすさ （服がずれにくい）
向いている子	・アクティブな子 ・胸板が厚い子	・ゆったり過ごす子 ・細身な子

犬服選びの際に意外と見落としがちな袖の形ですが、愛犬の体型や着用シーンなどを意識して選ぶと、より快適に過ごせたり、見た目がきれいに決まります。
また、袖の形だけでなく、生地の質感や伸縮性も快適さの重要ポイントなので、これらもふまえて選ぶことをおすすめします。
ぜひ参考にしてみてください。